ミントグリーンのセルリムに、グレーのメタル。
そこへ、ピンクのグラデーションレンズを合わせています。
初めて手に取ったとき、40年近く前の眼鏡だとは思えませんでした。今回は、オーストリアの眼鏡デザイナー、Robert La Rocheの一本をご紹介します。
ウィーンで生まれた眼鏡
Robert La Rocheは1973年、オーストリア・ウィーンで最初のコレクションを発表しました。デザイナー本人は、ニューヨーク、日本、ドイツで国際的なマーケティングの仕事を経験したのち、眼鏡づくりの道に入った人物です。
1999年に引退するまでに手がけたモデルは、約1,200。2016年にはウィーンの応用美術館MAKで回顧展が開かれ、20世紀の眼鏡デザインを語るうえで欠かせない存在とされています。
機能の時代に、表現としての眼鏡を
当時、多くの眼鏡に求められていたのは、機能性や普遍的なデザインでした。
その中でRobert La Rocheの眼鏡は、色や形、質感で掛ける人の個性を表現するものとして、ファッションや映画の世界へ広がっていきます。
一見するとシンプル。けれど、一度見ると忘れられない。
それは、線の太さ、角の取り方、色のバランスまで、緻密に設計されているからだと思います。どこか建築や現代アートを思わせる、無駄のない造形です。
ヨーロッパのデザインと、日本のものづくり
1980〜90年代には、日本の高い製造技術を取り入れたMade in Japanのモデルも数多く生まれました。
ウィーンで生まれたデザインを、日本の職人が精密な形に仕上げる。その組み合わせが、この時代のRobert La Rocheの魅力のひとつです。
今回の一本
年代:推定1980s〜90s
状態:デッドストック(当時の未使用品)
フレーム:ミントグリーンのセルリム × グレーのメタル
レンズ:ピンクのグラデーション
ミントグリーンとピンクは、色相環でほぼ向かい合う反対色です。ぶつかり合いそうな組み合わせですが、間にグレーのメタルが入ることで、全体が落ち着いてまとまります。
自由な色彩感覚を残しながら、今の装いにも自然に馴染む一本です。
流行を追わなかったから
約40年前のデザインなのに、新しく見える。
それは、この眼鏡が当時の流行を追って作られたものではないからだと思います。時代の空気ではなく、つくり手が信じた美しさから生まれた形は、時間が経っても古びません。
実際に掛けてみてください
この一本は、POPUP・マーケットでご試着いただけます。出店日時と会場はInstagram(@yuhinooka_jp)でお知らせしています。
サイズやレンズのご相談は、InstagramのDM、LINE、またはお問い合わせフォームからお気軽にどうぞ。



