YUHINOOKA

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日本の高度経済成長期。世界に誇るものづくり

1980年代、日本は高度経済成長を経て、
世界有数の経済大国へと成長していました。
自動車やカメラ、時計など、
日本製品は「安いから選ばれるもの」ではなく、
品質の高さで選ばれる存在へと変わっていきます。
眼鏡もまた、その一つでした。

福井の眼鏡産業の礎を築いたのが、
1905年創業の増永眼鏡です。
創業以来、増永眼鏡にはこんな社是があります。
「当社は良いめがねをつくるものとする。出来れば利益を得たいが、やむを得なければ損をしてもよい。しかし常に良いめがねをつくることを念願する。」

利益よりも、まず良い眼鏡をつくること。
そのものづくりの姿勢は、デザインだけでなく、
細部の構造や仕上げにも表れています。

顔の輪郭を静かに引き締めるサーモントスタイル。
知的で落ち着いていながら、
どこか色気を感じさせる佇まいは、
掛ける人に自然な品格を添えてくれます。

特に目を引くのが、透明感のあるテンプルです。
その内側には、12KGF(12金張り)の芯金が通されています。
金張りとは、ベースとなる金属に金の層を圧着する製法。
耐久性に優れ、長い年月を経た今も、穏やかな輝きを保ち続けます。

芯金は、本来なら隠れてしまう部分です。
しかし、この一本では透明な生地を用いることで、
その構造そのものを意匠として見せています。

流行を追うのではなく、長く付き合える一本を選ぶ。

このメガネが何十年という時間を経ても静かな存在感を失わないのは、長く使う道具として誠実につくられているからかもしれません。

修理と調整を施し、現代の装いにも馴染むグリーンレンズを合わせました。
古い姿をそのまま保存するのではなく、その背景を大切にしながら、今もう一度掛けられる一本へ。
増永眼鏡が積み重ねてきたものづくりと、1980年代の日本製眼鏡が持っていた質感を、ぜひ手に取って感じてみてください。

MASUNAGA / KOKI Gentry 27
12KGF
Japan / 1980s

One frame, one story.
See beyond the frame.

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